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STS Network Japan 第3回定例研究会

 早くも3回目を迎える定例研究会では、昨年、修士論文の成果を『生理休暇の誕生』(青弓社、2003年)にまとめられた田口亜紗さんに、同書の議論をもとに報告していただきます。
 生理休暇は、敗戦直後の1947年に制定された労働基準法のもとで制度化され、世界的にも初めての日本独自の試みとして導入されました。田口氏によれば、そのような生理休暇制度の成立は、近代日本がおかれた歴史的、社会的状況において、さまざまなベクトルのせめぎあいのなかで実現したものでした。『生理休暇の誕生』では、近代日本において女性の身体が西欧医学のまなざしのもとへと包摂されていく過程と、他方で女性労働者たちがそのような身体の「医療化」言説を流用しながら過酷な労働条件を向上させるためのたたかいを繰り広げていく過程が交差する地点において生理休暇制度が誕生していく過程が、実に鮮やかに描かれています。
 今回の報告では、近代日本における生理休暇の制度化を題材に、より広範な議論へとつながるさまざまな論点が提示されると思います。みなさまのご参加をお待ちしています。

報告者:田口亜紗氏(成城大学大学院文学研究科博士課程)

報告タイトル:生理休暇の誕生―近代日本の月経と生理休暇要求の言説史

日時:2004年5月21日(金)18時〜
会場:東京大学先端科学技術研究センター 13号館2階209号室
(最寄り駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分。詳しくは以下をご覧下さい。)
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html


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