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STS Network Japan2003 春のシンポジウム

「大学をどうひらくのか」

日時:2004年3月20日(土) 12:30〜17:30 (開場12:00)
場所:東京大学先端科学技術研究センター4号館2階講堂
(最寄駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分)
なお、会場までの地図は
先端研のホームページをご参照下さい)
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html

共催:NPO法人 サイエンス・コミュニケーション

*参加費、事前の申し込みは不要です。
*STSNJの会員でない方もご参加いただけます。

講師(講演順):

コメンテーター

 国立大学の独立行政法人化,21世紀COE,特色ある大学教育支援プログラム….大競争時代の渦中で,大学ではかつてないほど大胆で急速な改革・再編が進められている.こうした改革・再編のキーワードのひとつに「ひらかれた大学」をあげることができるだろう.大学運営の透明性の確保,説明責任,大学の持つ知のリソースの開放,大学の地域・社会への貢献ということが盛んに議論されるようになった.そこにはさまざまな大学のあり方の可能性も潜んでいることだろう.しかし,生き残りをかけた大学競争時代において,誰が誰に向かって「大学をひらいて」いこうとしているのか,そして大学はどこへ向かおうとしているのか,行く先を見失っているようにもみえる.

 今回のシンポジウムでは,「産業界」「市民」「地域」を大学をひらくモメントとしてとらえていきます.産業界に対して大学を開く媒介として,近年脚光を浴びているTLO(技術移転機関)の活動と,生活上のさまざまな問題を抱える市民に対して大学の研究活動を開いていく試みとしてのサイエンスショップという,むかうベクトルに違いはありながらも,ともに「象牙の塔」としての大学を社会に開くこころみとして共通する一面もある両者の取り組みを同一の議論の俎上にのせたいと思います.また大学の広報活動にも着目しながら,めまぐるしく変化している大学のあり方を,今回のテーマである「大学をどうひらくのか」という点からアプローチし,議論していきたいと思います.

 倉本氏には,科学者と市民とのコミュニケーションを築いていくことを一つの目的に昨年末設立されたNPO法人サイコムジャパンについて,その設立の趣旨,経緯を紹介いただくとともに,科学コミュニケーションの一つの実践として,大学の広報活動という切り口から大学は何を発信していくべきなのかを問題提起していただきます.続いてわが国における知的財産権の第一人者である隅藏氏から,大学の研究や知的財産権をめぐる状況,TLOをはじめとした産学連携の現状を話していただき,「大学の知のリソースの開放」はどうあるべきかを論じていただきます.平川氏には,オランダの大学ではじまった市民の科学相談所ともいうべきサイエンスショップの活動の理念や事例をもとに,専門家である大学の研究者と市民とのコラボレーションをいかに進めていくかという立場からテーマにアプローチしていただきます.最後に大学の地域連携について研究されている北川氏に,イギリスを始めとしたEU諸国や日本における大学と地域の連携の事例をもとに,大学の地域貢献のあり方を考察していただきます.その後,綾部氏,櫻本氏からコメントをいただき,全体討論へと進めていく予定です.

 独法化を直前に控えた時期でもあり,大変意義深いシンポジウムとなると思います.みなさまのご参加をお待ちしております.


2003年度 総会および研究発表会のご案内

日時:2004年3月21日(日) (総会,研究発表会とも)
会場:東京大学先端科学技術センター4号館2階講堂
(最寄駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分)
なお、会場までの地図は
先端研のホームページをご参照下さい)
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html
 ※前回のニューズレターの案内から会場が変更になっています.ご注意ください!!

*参加費、事前の申し込みは不要です。
*STSNJの会員でない方もご参加いただけます。

タイムテーブル:

午前の部:

午後の部:


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