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日時:3 月26日(日)13:00-17:00(開場12:30)
会場:東京大学先端科学技術研究センター新4号館2階講堂
(最寄駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分なお、会場までの地図は先端研のホームページhttp://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html をご参照下さい)
昨年9月末におきたJCOの臨界事故を機に、原子力に依存しつづける国のエネルギー政策が改めて大きな議論をよんでいます。この事故以来、さらに多くの人が原子力に「不安」を感じるようになっており、もはや原子力に依存するエネルギー政策は現在の信頼の水準では事実上不可能と考えられます。
このエネルギー政策を改善していくものとして、エネルギー源を原子力以外のさまざまなエネルギーに分散させ、それをネットワーク的に管理していく方法が検討されています。ここで検討されているのがさまざまな自然エネルギー源の利用です。もっとも、この自然エネルギーの利用には現時点でさまざまな問題点があり、また将来的にどのような問題点が生じるのかも不明です。しかし改善が迫られている以上、なんらかの選択を模索しなければいけません。
この選択をこれまでは閉鎖された官や一部専門家集団の主導でおこなってきた事で、世論の強い「不安」を伴ったまま政策が執り行われるなどの問題点が生じてきている以上、この政策過程の判断をより公開していくことを考えなければなりません。そしてこの公でなされる判断の確実性を高めるためには、判断基準となる知識の信頼性が問題となります。
この知識の信頼性を評価するためには専門家集団や行政と一般市民のあいだの対話の方法を考えていく必要があります。そして、この対話において重要となるのがさまざまなリスク、中でも評価しにくい「不安」をどのように政策に反映していくのかということです。
そこで今回のシンポジウムでは日本総研の飯田哲也氏にエネルギー政策の問題点について、さらに筑波大学の池田三郎氏にリスク管理政策の方法についてそれぞれご講演をいただく予定です。
今回のシンポジウムは、エネルギー政策の改善にどのように民意を反映させていくかを考察していくという点で、今年度で十周年を迎えるSTSNJのシンポジウムにふさわしいテーマであると考えております。
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
参加費:無料
※STSNJの会員でなくてもご参加いただけます。ただし、資料を用意する都合上、参加者の概数を把握する必要がございますので、お手数ですが下記「申し込み用紙」を、3月21日(火)までに事務局宛にお送り下さい。電子メールの場合も同様の書式でお願いします。
日時 2000年3月25日(土)10:00〜
会場 東京大学先端科学技術研究センター新4 号館2階講堂