NPO法人サイエンス・コミュニケーション(略称:サイコム)では、設立以来、「知を駆動力とした社会」の構築に貢献するべく、研究者が思う存分研究できる研究環境の実現を目指すとともに、科学者コミュニティとの社会とのコミュニケーションの推進を基本軸に掲げて活動を行ってきました。
そこで、第3回政策研究会では、「科学を振興し、社会に奉仕する」というスローガンを実現するべく、科学政策や科学教育、国際的なプロジェクトなどさまざまな場でイニシアティブを発揮してきた全米科学振興協会(AAAS:American Association for the Advancement of Science)の活動について検討します。160年近い歴史を持つAAASは、『サイエンス』の発行元として知られるほか、262の学協会を傘下に収め、1000万人の会員を擁するなど、米国の科学政策において圧倒的な存在感を保持しています。そのようなAAASの存在を、日本の科学者コミュニティはどのように受け止めるべきなのでしょうか?
当日は、米国の科学政策に詳しい綾部広則氏より、米国の科学技術政策におけるAAASの役割についてご講演いただくとともに、気候変動問題をメインテーマに掲げ、本年2月にアメリカ・サンフランシスコで開催されたAAAS年会の様子について参加者から報告いただくほか、欧州における類似した試みとしてのESOF(欧州サイエンス・オープン・フォーラム)についてご紹介いただきます。
以上の紹介を踏まえ、さまざまな角度から、科学者コミュニティの社会における役割と、サイエンス・コミュニケーションの今後のあり方について、参加者のみなさんとともに議論したいと思います。
みなさま、ふるってご参加ください。
日時:2007年6月24日(日)14:00〜17:30(受付 13:30〜)
会場:東京大学駒場ファカルティハウス(最寄り駅:京王井の頭線駒場東大前)
参加費:1000円(サイコム会員は無料)
主催:NPO法人サイエンス・コミュニケーション、後援:STS Network Japan