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STS Network Japan 2001年度 春のシンポジウム

『STSから考える市民運動』

日時:2002年3月23日(土) 13:00〜17:30(開場12:30)

会場:東京大学先端科学技術研究センター13号館3階講堂
(最寄駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分なお、会場までの地図は先端研のホームページ http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html をご参照下さい)

※参加費、事前の申し込みは不要です。
※STSNJの会員でない方もご参加いただけます。

パネリスト 伴英幸氏(原子力資料情報室)、柳田真氏(たんぽぽ舎)、河田昌東氏(名古屋大学理学部)、平川秀幸氏(京都女子大)、他交渉中

 STS Network Japanは学会組織とは異なり、STS研究を通じて「交流・情報交換」に重点を置き、アカデミック・コミュニティーとして閉鎖的であることを避け、社会に対して開放的であることを目標としてきました。それは、STSという学問領域が現在の社会問題をアップデートに論じ、かつ新たな視点・研究枠組を開拓していくことを特徴としている以上、必然的な目標といえます。そして、STSが必然的に科学技術が関わる社会問題を研究対象とし、またSTS Network JapanがSTS研究者以外の社会に向けて開放的であろうとしている以上、STS Network Japanにおいて市民と科学技術の関わりを論じるのは責務であるといえます。近年のSTS研究者を中心とした活動を振り返りますと、市民が「市民」としていかに科学技術政策形成のプロセスに関わっていくか、あるいは科学技術の新しい生産物の導入に対して批判的な力を持つことができるかといった課題に対して、実証的研究の蓄積を含め、ここ数年の研究を引いた上でのさまざまな提言が可能になってきています。
しかしここ数年のSTS Network Japanの活動において、「市民」あるいは「市民運動」という言葉が議論の俎上に上ることが頻繁にあったにもかかわらず、「市民運動」を取り上げたシンポジウムはおこなわれていませんでした。その理由として、個別の社会問題を取り上げ、その問題を議論することは比較的容易ですが、それらの社会問題に対して横断的に「市民運動」というキーワードで論じることは困難であること、あるいは逆に一般論に陥り粗雑な議論に終始してしまう可能性があるという点があげられます。
そこで例えば、科学技術の社会問題あるいは科学技術そのものに内在する社会的構造を分析枠組として、科学技術の表象にとらわれない考察をおこなうという視点があげられます。この視点は科学史・科学社会学をはじめ、これまでの科学技術論に共通する視点ですが、だからこそSTS研究においては、こういった視点を咀嚼した上で、より優れた分析枠組を模索していく必要があります。このように、「市民運動」について考える、あるいは研究する上での新たな視点を開拓し、新たな方法を得ることが、今回のシンポジウムの目標となります。もっとも、現段階でそれらの視点が与えられているわけではなく、逆に新しい視点を探る試みですので、このシンポジウムの命運は参加者の議論にかかっているといえるでしょう。
 上記をふまえ、今回のシンポジウムには原子力問題と遺伝子組み替え食品問題のそれぞれに市民の立場から関わっておられるパネリストの方にご講演をいただき、その上で「市民運動」に対する視点をSTS研究者の側から紹介・示唆していただき、以上をふまえて会場での議論をもてればと考えております。原子力問題と遺伝子組み替え食品問題を選んだ理由は、それぞれに内在する社会的性質として、一方は政府中心の管理を必要とし、立地や核燃料の輸送手段を含めて生活の場から隔離され集中的に管理されており、他方は立地的にも分散している企業独自の管理のもとで製品化され流通し生活の場に現れるという点からも、社会的にとくに市民の側の「感覚」として、かなり異なる性質を持っていると考えられるからです。
 パネリストには、「原子力資料情報室」の伴英幸氏、原子力発電所の問題を中心に広く市民運動に関わっておられる「たんぽぽ舎」の柳田真氏、GMO問題に科学者の立場から関わっておられる名古屋大学理学部の河田昌東氏、そしてSTSとして市民運動を研究している京都女子大の平川秀幸氏、他に参加していただく予定です。
 多くの、さまざまな方の参加をいただき、実りある議論ができればと考えております。ご参加お待ちしております。よろしくお願いします。




2001年度総会と研究発表会のお知らせ

日時:2002年3月24日(日)(総会、研究発表会とも)
会場:東京大学先端科学技術研究センター13号館3階講堂
(最寄駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分なお、会場までの地図は先端研のホームページ http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html をご参照下さい)

*参加費、事前の申し込みは不要です。
*研究発表会についてはSTSNJの会員でない方もご参加いただけます。

2002年 STS Network Japan 研究発表会プログラム

研究発表会予稿集 [ pdf: 22 pages/ 110KB [PDF] ]
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