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STS Network Japan 2001年度 秋のシンポジウム

『科学技術ジャーナリズムへの期待』

日時:11月23日(金)13:00-18:00(開場12:30)

会場:東京大学先端科学技術研究センター13号館3階講堂
(最寄駅:小田急線・東北沢駅より徒歩7分、井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分なお、会場までの地図は先端研のホームページ http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html をご参照下さい)

※参加費、事前の申し込みは不要です。
※STSNJの会員でない方もご参加いただけます。

パネリスト:浅川直輝氏(東京大学大学院)、上田昌文氏(「科学と社会を考える土曜講座」代表)、小林傳司氏(南山大学)、中村雅美氏(日本経済新聞編集委員)、林衛氏(ユニバーサルデザイン総合研究所主席研究員・科学技術広報担当)
他、中村氏により一名検討中です。

近年、STSの議論にとくに求められていることに、「いわゆる非専門家が、解決に科学技術の専門知識を必要とする社会問題に、どのように主体的に対応していくことができるのか?」という問いへの模索があげられます。そのため先の夏の学校では主に未成年者を対象とした「理科教育」を取り上げました。そして今回の秋のシンポジウムでは、さらに「大人」のサイエンス・コミュニケーションとして大きな役割を果たす「科学技術ジャーナリズム」に焦点を当てて議論したいと思います。もちろん科学技術ジャーナリズムについては、これまでもさまざまな議論がありました。しかしとくに近年、STS研究の進展と、科学技術ジャーナリズムの議論の対象となる事例(事件)の蓄積、さらには科学技術ジャーナリズムそのものへの危機感もささやかれる中で、あらためて議論の必要が生じてきています。科学技術ジャーナリズムについて議論すること、すなわち、どのような科学的(専門的?)知識を「欲しているか?あるいは欲していないか?」あるいは「知るべきか?」といった問い、それらを通して、「どのような情報を?」といった具体的な提案から、「社会の中で科学技術ジャーナリズムはどうあるべきか?」といった期待、さらにはもっと大局的な考察へと発展させることができると思われます。もちろん、ジャーナリズムの機構上「発信する側にも、どのような困難があるのか?」といったことをあわせて考える必要はあるでしょう。ともあれ、秋のシンポジウムではこの「科学技術ジャーナリズム」について、あるいは通して、さまざまな問題点を発掘・議論したいと考えています。みなさまもぜひ会場に足を運び、議論にご参加いただければと思います。

プログラム

当シンポジウムでは、科学雑誌の部数減などに端的に表れている、科学ジャーナリズムの質的変化の必要性について考えることと、その質的変化の方向として、STSNJで近年議論されてきた「一般市民として科学政策へ参与していく方法」において果たすこととが期待できる役割について考えることを中心に、科学技術ジャーナリズムの現状についての理解を深めることを目的としたいと考えております。もちろん、一口に科学技術ジャーナリズムと申しましても、新聞と雑誌といったメディアの違いは、抱える問題点の違いにも大きく反映されますし、それらをまとめて議論するというのは一概には難しいものがありますが、まさにSTS(科学・技術・社会)をつなぐメディアとしての科学技術ジャーナリズムの現状について、今一度シンポジウムで確認し合い、議論することは、これからの科学技術ジャーナリズムだけでなく、さまざまなSTS的議論を考えていく上でも、とても重要であると考えております。
なお、内容といたしましては、中村氏ともう一人の方に昨10月下旬に開かれました国際科学技術ジャーナリスト会議の内容を中心に、現在科学技術ジャーナリズムがかかえているさまざまな問題点について報告していただき、続いてその会議に来場された方におこなったアンケートについて、服部氏が短い報告をおこなう予定です。
続いて、小林氏には科学技術ジャーナリズムに関する近年のSTS研究の動向を概観する発表をしていただき、上田氏には市民活動をおこなう側から科学技術ジャーナリズムについて期待することについて発表していただく予定です。
続いて浅川氏には、科学技術ジャーナリストを志す大学院生として、これからの科学技術ジャーナリズムにどのような期待と展望を持っているのかを発表していただき、そして最後に林氏に、実際にジャーナリズムの現場で仕事をされている立場から、近年の科学技術ジャーナリズムで問題となった事例をもとに、これからの科学技術ジャーナリズムにとって必要を感じていることと、そしてその対応についての展望を発表していただこうと考えております。




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