豊島ツアー感想
栄松良太(東京工業大学 工学部)




 私は東京工業大学1年の栄松です。私は、小豆島旅行に参加し、そのあと豊島ツアーにも参加しました。その豊島ツアーに関しての感想を書かせていただきます。
 小豆島から船で約30分揺られ、船酔いで若干ふらふらした状態で豊島に着き、最初の感想はこんなきれいなところに廃棄物がほんとに捨ててあるのかというものでした。しかし、あとで事実を目の当たりにすることになるのですが。
 島についてすぐ、船酔いもおさまらないうちにバスに乗り込み、着いた先でソーメンを食べました。次に、公民館で、豊島での産業廃棄物に対する住民や弁護士の活動に関するビデオを見て、自分の知らないところでこれほどの事がおきていたのかという驚きがきました。また、自分たちの住む場所を好きでなければあそこまではできないと思います。ああいうところに住んでいる人は大変だなぁ。しかし、司会をしていたおじいさんの真剣な表情を見て、産業廃棄物と戦ってきた迫力を感じました。
 舗装されていない道をバスは進み、産業廃棄物が捨てられている現場に着き、なんともいえない異臭がしているのにきずきました。強いて例えるならば、少し硫黄の入った、科学の実験で薬品を調合したときのにおいに似ていたと思います。やはり現場では聞いただけではわからないこともわかったような気になれました。まさに、百聞は一見に如かず。現場での説明は、何か説得力がありました。その説明の中で特に驚いたことは、廃棄物を運ぶトラックが入ってこれないようにバリケードを張ったということです。そこまでしなければ、廃棄物の運搬を止められないということに住民の苦労がうかがい知れます。これだけの大問題に発展していながらなぜ国はなかなか謝罪を示さなかったのでしょう。ただ、説明をしていた豊島の人が2人ともマスクをしていなかったのを覚えています。あのマスクはなんだったのでしょう。
 私は、新聞はテレビ欄、ニュ−スはスポーツの部分だけしか見ないため、こういった学習会はためになったと思います。





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